──これが、神の笑いか。
初めて目の当たりにするその光景に、男はただ圧倒されていた。
腹の底から響くような笑い声がうねりとなって部屋を満たしている。
なかには、それが本当に「笑い」なのかすら判別のつかないものもあった。
異様だった。
そうとしか言いようがない。
気がつけば、笑い始めてからすでに2時間が経とうとしている。
──どんな身体の構造をしているんだ‥?
呆れを通り越し、もはや感心に近いものすらあった。
終わりの見えないその状況に、とりあえず男は洗濯やシャワー、歯磨きなどを済ませて、自分だけさっぱりしたのだった。

ふぅーー、
やっと落ち着いたぞ。

すごかったですね。
シャワー浴びてても聞こえてましたよ。

母親にっ!!w
電話させていただいてもよろしいでしょうかっ!!!?

‥まだやるんですか?
さすがにもういいでしょう?

‥‥。
そうだな。
しかし、なかなかおもしろかった。
アホすぎだろ。

へへへ‥。
神さまが物騒なこと言うからですよ。

うーん‥。
たしかに、あれだけ聞くとワシのことを異常者だと思うのも無理ないか。
実際にはちゃんとした理由があったんだぞ。

へ?
そうなんですか?

あたりまえだ。
理由もなしに肉団子になんかするか。
ワシをなんだと思っておる。

いやぁ、
てっきりそういう趣味があるのかと思っちゃいました。

まぁ、ここでは割愛するがな。
そのうち聞かせてやろう。

えぇ〜?なんだろう?
すごく気になる!

‥‥。
そんなことより貴様、
金の使い方を考えたほうがいいぞ。

へ?
なんですか急に?

急にじゃない。
自分がなぜ殴られたか忘れたのか?

ああっ!!?
そういえばっ!!

あのときもお金に関することでしたね!
たしか、私がウチの家賃をはっきり把握してなくて‥。

左様。
ちゃんとおぼえてるじゃないか。
殴った甲斐があったな。

‥‥。
改めて聞きますけど‥、
なんであんなに思い切り殴ったんですか?
そんなにまずいことだったんでしょうか??


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