いつまでもうずくまったまま動かない男を見かねたのか、神様が声を落とす。
──『貴様の無能のせいとはいえ、暴力は間違いだった』
どうやら謝っているつもりらしい。
──心など持ち合わせていないと決め付けていたが、違うのか?
言い方に少し引っ掛かるところがあっても、思ったより分別はあるように感じられた。
たったそれだけで、妙に気分が楽になる。
数秒前の疑心暗鬼が嘘のように、男はすっかり機嫌を直していた。

おっさん
いやぁ!それにしても神さまってケンカも強いんすね!

餅神さま
まあな、
これでも昔はけっこうならしたもんだ。

おっさん
へぇー、たとえばどんなことしたんですか?

餅神さま
他校のやつらに呼び出されたことがあってな、
8千人くらいいたんだが、全員ぼこぼこにして返り討ちにしてやったよ。

おっさん
すげええええぇっ!!
やっぱり神さまはスケールが違うぜ!!

おっさん
神さまの方は、ダメージを受けたりしなかったんですか??

餅神さま
さっきも言っただろう、ワシは無敵なんだ。
かすり傷ひとつ負うものか。

おっさん
カッケェーーーーー!!
やっぱそうですよね!
だって神さまですもんね!!

餅神さま
相手の何人かは死んでたけどな。
死体はぜんぶ潰して、肉団子にして喰ってやった。

おっさん
えっ‥!?
‥そんなことまでして、大丈夫だったんですか??

餅神さま
大丈夫じゃないよ。
だから今こうしてここにいるんだ。

おっさん
‥‥、
‥‥‥。

餅神さま
まぁ、そのへんは話すと長くなるんだが‥。
せっかくだし、聞かせてやろうか?

おっさん
‥‥‥っ!!
(え‥!、どうしよう!?
なんか、ちょっとやばくない?!)


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